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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第56回】 発展途上の地方都市に注目
ユニクロ出店が目安?地方都市の進出基準
2013年1月30日
ユニクロ出店が目安?地方都市の進出基準 先週東京でクライアントとお会いしている際に、中国でのビジネス展開がこれまでの沿岸部を中心とした一線級や二線級の大都市から、三線級からさらには四線級までを含む中小都市をいかに攻略するかの時代に入ったという話になりました。

 中国では、経済規模や商業的な視点から都市や地域を一線級、二線級、三線級と区分されることが多く、特に決まった定義やルールがあるわけではないのですが、上海、北京、天津、広州などいわゆる都会で消費も盛んな都市を一線級、南京や瀋陽など省都を中心に地方の中核都市を二線級、その二線級から規模的に劣る地方都市を三線級、またさらには四線級と続いていきます。

 そこで、成長著しい三四線級都市の状況について、地理的には江蘇省や安徽省と隣接する太湖の南岸に位置する浙江省の湖州市の様子について現地に住む友人に聞いてみました。湖州市は近年、上海から車で1時間という利便さから工場を建設する日本企業も増えていると聞いたことがありますが、太湖湖畔の観光地としても最近特に開発が進んでいます。

 湖州でも他の地方都市同様に一部のリッチ層が出現してきており、特に公務員や国営関連企業の経営層は高い消費力を有し、海外の高級ブランドに対するニーズが高まっています。しかし、現地の主な商業施設といえば地元浙江省のローカル百貨店である天虹百貨くらいで、結局のところ、皆、杭州や上海まで出向いてショッピングをしているとのことです。

 店頭で並ぶ商品も、中国のローカルブランドがメインで海外ブランドはほとんどなく、化粧品やパーソナルケアなどの日用品なども、日系含むミドルエンド以上のブランドは市内に2店舗あるワトソンズくらいだそうです。友人いわく、若年層も最近はブランド意識が高まっており、外資系ブランドに対するニーズも高いとのことで、ワトソンズの販売状況も好調とのことです。

 ただこのように市場として潜在性を秘めた三四線級都市の重要性が高まっていることは百も承知だが、実際に「ではどこで?」となると数もたくさんあり、そんなに簡単に決められないのも事実です。これまで取引のある代理店の強いところ、関係者と所縁のあるところ、さらには姉妹都市など色んな理由が挙げられますが、ひとつの進出基準のヒントとしてユニクロが出店したところというのも「アリ」だと思います。

 実際にブルガリなど高級ブランド企業も最大手のルイヴィトンが進出した都市を出店候補地に挙げるほどで、ユニクロもいまや「優衣庫」として中国国内に広くブランドが浸透し、ポジショニングやイメージを高めたい各地の商業施設から積極的な出店のアプローチが来て多くの情報が集まっていることがうかがえます。もちろんユニクロと商品カテゴリが異なる企業も多いとは思いますが、膨大な数ある三四線級都市の中からターゲット都市をスクリーニングする判断材料のひとつとしてぜひ参考にしてみてください。

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